聴力検査結果の見方がわかる!「標準純音聴力検査」を詳しく解説

皆さんは耳鼻咽喉科で聴力検査を受けたことはありますか? 耳の不調を感じたり、会社の健康診断の結果が「所見有」となると、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けることになります。 この記事を書いている筆者は、過去2回突発性難聴になっており、直ぐに耳鼻咽喉科で聴力検査を受けました。 私にとって耳の聞こえは、職業柄重要なことですので、当時は不安に感じました。ですが私は聴力検査の結果の読み方を知っていましたので、自身がどれくらいの聞こえなのか理解でき、比較的冷静に対応できたと思います。 それでは、耳鼻咽喉科の聴力検査は何を目的に何を検査しているのでしょうか? また、検査結果のグラフは何を示し、どのように読み取るのでしょうか? 今回は、聴力検査の目的や方法、検査結果の見方をご紹介します。これから聴力検査を受ける方、受けたけれど、結果の見方がわからない方に参考になる記事ですので、是非最後までご覧ください。 目次1 「標準純音聴力検査」とは1-1 標準純音聴力検査と選別聴力検査の違い1-2 標準純音聴力検査が推奨される状況2 標準純音聴力検査の方法と目的3 聴力検査の結果、オージオグラムの見方4 気導聴力の結果から聞こえの程度が読み取れる5 骨導聴力と気導聴力の結果で難聴の種類と原因が推測できる5-1 伝音難聴5-2 感音難聴5-3 混合難聴6 標準純音聴力検査に必要な環境&機材、手順について6-1 必要な環境6-2 必要な機材6-3 標準純音聴力検査の手順 1 「標準純音聴力検査」とは 耳鼻咽喉科で実施される聴力検査は一般的に「標準純音聴力検査」です。 一方、会社の健康診断で受ける聴力検査は「選別聴力検査」と言います。 会社の健康診断の聴力検査で「所見有」と診断されると、耳鼻咽喉科を受診するように促されます。 健康診断で検査したのに、どうしてもう一度耳鼻咽喉科で検査しなおす必要があるのでしょうか?2つの聴力検査は何が違うのでしょうか? 1-1 標準純音聴力検査と選別聴力検査の違い 項目 標準純音聴力検査 選別聴力検査 実施場所 耳鼻咽喉科 健康診断(会社等) 測定周波数 125、250、500、1000、2000、4000、8000Hz 7つの周波数 1000Hzと4000Hzのみ 2つの周波数 目的 難聴の有無、程度、種類を詳細に調べるために 集団から騒音性難聴などの聴力低下の兆候がある人を早期に発見するために 詳細性 高い(多くの周波数で詳細な聴力データを取得) 低い(限られた周波数で聴力データを取得) 推奨行動 結果に基づいて適切な治療や対応を検討 「所見有り」の場合、詳細な検査のため耳鼻咽喉科を受診   健康診断の聴力検査は、職場での騒音に基づく聴力低下(騒音性難聴)を早期に判定し、騒音の多い職場の環境改善のための検診項目としてもうけられています。 健康診断の聴力検査については、この記事を参照してください。 健康診断の聴力検査とは?異常が出た時に疑われる病気とその後の行動 集団の中で簡易的で効率よく聴力低下の兆候がある人を発見するのが選別聴力検査、そこで初見ありとなった人をより詳細に調べるのが、耳鼻咽喉科で実施する「標準純音聴力検査」です。 この記事では、耳鼻咽喉科で行われる標準純音聴力検査について詳しくご説明します。 1-2 標準純音聴力検査が推奨される状況 それではどのような時に耳鼻咽喉科で標準純音聴力検査を受けるべきなのでしょうか? 上記の健康診断での聴力検査で「所見有」になった場合は、必ず標準純音聴力検査を受けるべきです。 それ以外にも、下記のような症状がある場合は、早期に耳鼻咽喉科で標準純音聴力検査を受けましょう。 聞き取りにくさを感じる場合 日常会話や電話で相手の声が聞こえにくいと感じる。 テレビやラジオの音量を以前より大きくしないと聞こえない。 耳鳴りや耳の閉塞感がある場合 耳鳴り(耳の中で音がする感じ)が頻繁にある。 耳の中が詰まった感じがする。 バランスの問題がある場合 めまいやふらつきが頻繁に起こる。 バランスを取るのが難しい。 高音や低音が聞き取りにくい場合 特定の音域(高音や低音)が聞き取りにくい。 … Continue reading 聴力検査結果の見方がわかる!「標準純音聴力検査」を詳しく解説