3月3日は『耳の日』!意外に知らない耳の健康と2026年の動き

3月3日は「耳の日」です。

日本では昭和31年に日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が制定しました。

実はこの日は日本だけでなく、世界でも耳の健康を考える日として認識されています。

耳はただ音を聴くための器官ではなく、私たちの生活に欠かせない役割を果たしています。

今回は「耳の日」にちなみ、難聴ケアの選択肢の一つである「補聴器」の最新情報、耳をいたわるケア方法、そして「世界耳の日」の情報をまとめました。

関連ページ:

「耳の日」日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

WHO 2026年の耳の日

1 こんなに進化している?!最新補聴器の事情

近年、耳や聴覚に関するテクノロジーは飛躍的に進化しています。

補聴器もその一例で、かつては単純に音を増幅していましたが、最新の補聴器は様々な最新の機能を搭載しています。

さらに、聴覚を補助するだけでなく、生活全般をサポートする新しい技術が続々と登場しています。

1-1 こんなことまでできる!最新補聴器の進化

補聴器は今や、ただ音を増幅するだけの機械ではありません。いわば、「最新のデジタルデバイス」なのです。

スマホとつながる補聴器

多くの補聴器がBluetoothでスマートフォンやテレビ、パソコンと簡単に接続できるようになっています。
スマホで再生している音楽や、通話の音声が直接補聴器から聞こえてくるので、快適に音を楽しむことができます。
また、専用アプリがある補聴器も多くなりました。
音量調節や音質の調整、聞きたい方向のコントロールをしたり、万が一補聴器を紛失した場合でもGPSで探す機能なども登場しています。

ノイズキャンセリング機能

各補聴器メーカーから発売されている補聴器に、ほぼ標準搭載されているのが、騒音を抑える機能です。
日常にあふれるさまざまな音から、パソコンやエアコンのファンの音、交通騒音など、雑音を識別して抑え、人の声だけを聴き取りやすくしてくれます。

AI搭載

最新の補聴器にはAI機能が搭載されているものも。
ユーザーが今どんな環境にいるのか、補聴器が瞬時に判別して最適な音に自動調整したり、同じ環境にいても一人ひとり異なる音の好みに合わせて学習する補聴器など、さまざまな製品が登場しています。

関連ページ:2026年版:最新技術が搭載された補聴器のデザイン・機能・選び方

1-2 機能だけじゃない!補聴器のデザインの進化

補聴器に搭載されている様々な機能はもちろん進化していますが、それだけではありません。

補聴器のデザイン、つまり「見た目」もとても大きく変化しています。

いまの補聴器は、小さく、目立たず、スタイリッシュな色なものがほとんど。

「肌色の、耳からはみ出している、大きな機械」というのは、もう何十年も前のものですよ!

 

「目立たない」ことにこだわった補聴器もたくさんあります。

最新のデジタル補聴器はつけていることが目立たない

 

ワイヤレスイヤフォンと同じような使い方・見た目のものや、アクセサリーのように使えるものも。

大切なのは、「選択肢がたくさんある」ということ。

つまり、あなたのこだわりに合わせて選ぶことができるのです。

あなたのこだわりは何でしょうか?

あなたが大切にしていることに沿う補聴器が、きっとあります。

充電式補聴器の耳かけ型と耳あな型の各種器種

(注意:補聴器選定は、聴力や耳の病歴、生活習慣など、様々な要素を組み合わせたうえで決定します)

2 耳を大切にするための簡単セルフケア

耳は体の中でも意外に繊細な部分ですが、私たちの日常生活ではそのケアが不足しがちになってしまうことも。

ここでは、耳の健康を長く保って聴力の低下を防ぐために簡単にできる耳のセルフケア方法をご紹介します。

2-1 正しい耳掃除の方法

だれもが日常的に行っている耳掃除。

実は間違った方法で耳掃除をすると、耳にトラブルを引き起こす原因になります。

ポイントをふまえて正しい耳掃除を実践しましょう。

ポイント① 耳掃除をやりすぎない

耳垢は本来、自然に外に排出されるものと言われています。
過剰な耳掃除は外耳道の炎症や感染の原因にもなりますので、耳掃除は月に1~2回程度に留めましょう。
もし耳垢が気になる場合は、ぬるま湯で耳を軽く洗うか、耳掃除専用のクリーナーを使うのが安心です。

ポイント② 耳かきより綿棒を使う

硬い耳かきを使うと外耳道を傷つける恐れがありますので、綿棒を使って耳穴の入り口周辺を拭うようにしましょう。
ただし、綿棒を使って耳の奥まで掃除すると、耳垢が押し込まれてしまい、耳の奥で詰まってしまうことがあるため注意してください。

ポイント③ 耳鼻科医で耳垢を除去してもらう

自分でうまく耳掃除ができなかったり、耳に痛みやかゆみを感じる場合は、無理に自分で耳掃除をせず、耳鼻科医に相談しましょう。
「耳掃除くらいで病院なんて大げさ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、専門医に相談して耳垢を除去してもらうのが安心です。

参考:耳垢Q&A(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)

 

2-2 耳のマッサージ方法

耳のマッサージで耳の周りの筋肉をほぐし、耳の中の血流を改善することで、耳の健康を保つことができます。

特に、ストレスや疲れを感じると、耳の筋肉も緊張してしまうので、リラックスするためにぜひ取り入れてみましょう。

耳のマッサージ方法

  1. 耳全体を手でくるみ、くるくると動かす

  2. 耳を親指と人差し指でつまみながら、上、下、斜め上、斜め下、横に軽く引っ張る

  3. 耳たぶを親指と人差し指ではさみ、軽く押しまわしながら刺激を与える

  4. 耳を耳の付け根から前(鼻の方向)に向かって倒すようにする

  5. 右耳の横を右手でつまんで右ひじ方向に引っ張る

参考:「耳は全身の縮図、耳マッサージってすごい!」 | 四国医療専門学校

2-3 耳を守るための音量チェックリスト

スマートフォンの普及により、家の中だけでなく外でもヘッドフォンやイヤホンを使って音楽を聴いたり、動画を視聴したりすることが多くなっています。
長時間大音量で音を聴き続けることは、耳に大きな負担をかけ、難聴の原因にもなります。

適切な音量を保って耳を守りましょう。

イヤホンで音楽を聞く女性

音量を抑える

多くの音楽プレーヤーやスマートフォンには音量制限機能が搭載されています。
これを活用して、最大音量の60%以下を目安に音楽を聴くようにしましょう。

イヤホン・耳せんの種類を選ぶ

ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンを使用すると、大音量にしなくても快適に聴けます。
また、コンサートやライブでも専用の耳せんを使うことで、大音量から耳を守ることができます。

耳を休ませる

長時間続けて音楽を聴くことは避け、定期的に耳を休ませましょう。
1時間ごとに10分程度の休憩を取ることをお勧めします。

 

関連ページ:

音楽が難聴の原因に?耳を守る3つのルールと難聴でも音楽を楽しむ方法

それイヤホン難聴かも?ヘッドホンでもおこる症状や予防法を徹底解説

2-4 定期的な耳鼻科検診のすすめ

耳の健康を守るためには、定期的に耳鼻科での検診を受けることが非常に重要です。
定期的な耳鼻科検診を受けることで、早期に異常を発見し、適切な治療を受けることができます。

特に、難聴や耳鳴りが気になる場合、早期に専門医に相談することが大切です。耳鼻科では、聴力検査や耳の内部のチェックを行い、異常があればすぐに対応できます。

また、耳の異常がなくても定期的な検診を習慣にすることで、耳の健康を守り、快適な聴覚環境を維持することができます。

関連ページ:

難聴かもと思ったら耳鼻科に行くべき3つの理由。治療法や対策も

難聴は予防可能!加齢性難聴を予防する6つの方法と定期検診の重要性

聴力低下の原因は?隠された病気の可能性と聴力回復の可能性を解説

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3 世界の耳の日は?2026年のWHOのテーマ

WHO、世界保健機構は毎年3月3日を「World Hearing Day (世界耳の日)」と位置づけ、様々な啓発活動を行っています。

関連ページ:World Hearing Day 2026| World Hearlth Organization

WHOの世界耳の日を啓発するバナー

WHOの世界耳の日は毎年違うテーマを掲げています。

今年のテーマは「From communities to classrooms: hearing care for all children」、さしずめ「コミュニティから教室へ:すべての子供たちに聴覚ケアを」というところでしょうか。

世界中で5歳から19歳までの約9,000万人の子供・青少年が、難聴であるにもかかわらず適切なケアを受けられていないとのことです。

特に貧しい環境にある子供たちは、難聴であることが見過ごされることが多々あるそうです。

「子供の難聴」というと、先天的に持って生まれたもの、と思いがちですが、実はそれだけではありません。

中耳炎や耳垢による閉塞など、予防することができるのに難聴の原因になってしまう病気があります。
これらが見過ごされると、時間とともに難聴が進行して悪化してしまいます。

放置すると、単に「聞こえない」というだけでなく、話すこと、言葉の理解、理解する力、社会的発達にも大きな影響を及ぼし、学力や就職、ひいては生涯年収にも影響が及びます。

 

WHOは今年のテーマ「コミュニティから教室へ:すべての子供たちに聴覚ケアを」のもとに、下記2つの課題に焦点を当てています。

  • 防げる子供の難聴をしっかりと予防すること
  • 耳や聴力に問題がある子供の早期発見と、適切なケアをすること

地域社会で、そして学校で、子供の難聴に早く気付き、適切な対処をすることで、子供がしっかりと聞き・学び・成功できるように支援することが大切だと訴えています。

 

↓詳しくはWHOのページへ(英語ですが、ぜひ翻訳して読んでみてください)

World Hearing Day 2026| World Hearlth Organization

まとめ

  • 耳の日(3月3日)は昭和31年、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が制定
  • 世界でもWHOが「世界耳の日」として制定、テーマを掲げて啓発活動を行っている
  • 聴覚ケアの一つ、補聴器は、目覚ましい進歩をしている
  • 耳を大切にするには、セルフケアが大切

あなたも「耳の日」をきっかけに、ご自身の耳や聴覚について少しだけ気にかけてみてくださいね。

もし、自分の聞こえ方の状態が知りたいのなら、まずはオンラインでカンタンにチェックしてみることもできます。

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