自転車に乗るとき補聴器を着けてもOK!しっかり聞いて安全運転を

自転車に乗るときは補聴器を着けて安全運転を

2026年4月から、自転車運転のルールが厳格化しいわゆる「青切符」が切られるルールが一気に増えました。

これまでの常識とは全く違うものが多いので戸惑ってしまいますが、安全運転のためには守らなければいけませんね。

自転車の交通安全についてのルール変更

 

このルール変更で話題になったのが、「イヤフォンを着けて自転車に乗ってはいけない」というもの。

イヤフォンを着けて自転車に乗ると、青切符を切られる!と騒がれました。

(実はこれは少し間違っています、後述しますね)

 

そこから派生して、補聴器を着けて自転車に乗ってはいけないのでは?という疑問も出てきました。

補聴器とイヤフォンは、見かけ上区別がつきにくいものも多くあります。

取り締まりでイヤフォンと間違われ、青切符を切られて罰金を払うことになるのなら、補聴器を着けずに自転車に乗った方が良いのでは!という意見が見られました。

 

ですが、これは全くの間違いです。

自転車に乗るときは、しっかりと補聴器を着けて、しっかりと周囲の音を聞いて、安全に運転しましょう。

詳しく解説していきます。

 

1. 「青切符」は「自転車の安全運転」のため

いわゆる「青切符」と呼ばれる交通反則通告制度は、自転車の交通事故の抑止を図るためのものです。

つまり、自転車運転者が交通ルールを守り、自転車を安全に運転するようにすることを目的にしています。

警察庁のホームページの中に、とても分かりやすいページがありますので、ぜひ確認してください。

警察庁自転車交通安全ポータルサイト出典:警察庁 自転車交通安全ポータルサイト

 

これまで私たちが考えていたこととは異なる様々なルールがありますが、すべては安全に自転車を運転し、事故を減らすためのもの。

この視点から、イヤフォンと補聴器について考えていきましょう。

2. イヤフォンを着けても周囲の音が聞こえればOK

自転車に乗るときのイヤフォン装着については、次のようなルールがあるようです。

イヤホンをしながらの運転、傘を差しながらの運転の禁止

自転車に関するルールの中には、公安委員会が個別に規定しているものがあります。

傘差し運転や、イヤホンをつけて周りの音が聞こえない状態での運転*は、全ての都道府県で禁止されています(法第71条第6号)。
傘を差しての運転は、自転車のハンドル、ブレーキの操作が難しくなり、イヤホンをつけての運転は、周囲の音が聞こえず、自動車や歩行者の動きに気付けなくなり、重大な事故に発展するおそれがあります。

これらに違反すると、公安委員会遵守事項違反(反則行為)として、反則金(5,000円)の対象となります。

*ただし、イヤホンを片耳のみに装着しているときや、オープンイヤー型イヤホンや骨伝導型イヤホンのように、装着時に利用者の耳を完全には塞がないものについては、安全な運転に必要な音又は声が聞こえる限りにおいて、違反にはなりません。

出典:警察庁 自転車ルールブック P48

また、同じサイトの「よくある質問」のコーナーでは下記の記述があります。

Q. イヤホンをしながら運転したら、取締りを受けるのですか。

A. イヤホンをしながら運転すること自体が直ちに交通違反に当たるわけではありませんが、安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないと認められる状態で運転することは禁止されています。

ただし、この違反をしていることだけで取締りを受けることはなく、違反の結果、実際に交通への危険を生じさせたり、事故の危険が高まっていたりしたと判断される場合などには取締りを受ける可能性があります。

イヤホンで音楽等を聞きながら自転車を運転するのは、周囲の音が聞こえず、危険なのでやめましょう。

出典:警視庁 自転車交通安全 よくある質問

つまり、イヤフォンを着けて自転車に乗ることは、一律にダメ、というわけではありません

大切なのは、「自転車を運転する時は、周囲の音よく聞こえる状態にしておくこと」です。安全運転のためには、重要なことですね。

3. 補聴器を着けて自転車に乗ってもOK、むしろ絶対に着けて!

では、補聴器の場合はどうでしょうか。

SNSでは何度か「補聴器を着けて自転車に乗っていたら、警察にイヤフォンと間違われた」という話題が出ています。

イヤフォンではなく補聴器だと説明しても信じてもらえなかった、という投稿もありました。

 

「青切符」のルールが発表されてから、多くの補聴器ユーザーや業界関係者がこの点を心配しました。

 

ですが、大丈夫です。

補聴器メーカーが集結する「日本補聴器工業会」が警察庁広報課に確認したところ、「補聴器であることを口頭で説明すれば問題ない」との回答を得たとのことです。

イヤフォンなどと似ているからと言って、画一的に違反の成否を判断しないように、ということが警察の中でも周知もされているとのこと。

つまり、もし警察の人にイヤフォン使用を疑われて止められたとしても、「補聴器です」と説明すれば全く問題ない、ということです。

出典:日本補聴器工業会 お知らせページ

 

むしろ、疑われるのを恐れて補聴器を外して自転車に乗る方が問題です。

イヤフォンに関するルールは「自転車を運転する時は、周囲の音よく聞こえる状態にしておく」ためのもの。

補聴器を外してしまったら、「周囲の音が十分に聞こえない状態」になってしまいますよね。

「青切符」は「自転車を安全に運転するために、自転車の事故を減らすため」に存在するルールなのに、危険が増えてしまうことになります。

自転車に乗るときは補聴器を着けて安全運転を

4. 補聴器は「安全」のためのもの

補聴器には様々な役割があります。

「人の声を理解する」ことが一番注目されますが、「安全に生活する」ことも大切な役割です。

「音」で危険を回避する場面は、生活の中で様々に存在します。

  • 火災警報などの放送を間違いなく聞き、適切な対応を取る
  • 緊急走行する車(救急車や消防車、パトカーなど)を認識する
  • 道を歩いている時に車や自転車の走行音を聞き、危険を回避する
  • 玄関のチャイムや庭の物音を聞く

これらの音をちゃんと認識し、理解し、適切な行動を取れるようにすることは、安全に生活するうえでとても大切なことです。

 

危険はいつ私たちに降りかかるかわかりません。

だからこそ、いつでも音をしっかりとらえることができるように、補聴器は常に装用しましょう。もちろん自転車に乗るときも着けてください。

 

また、その補聴器が最適な状態であることも大切です。

定期的に補聴器のお店に行って、補聴器に不具合が無いか、聞こえ方に合っているかを確認してもらってください。

補聴器のお店で補聴器をお手入れする画像

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