60代で補聴器は必要?迷っている時の判断ポイントと基礎知識

いる?いらない?60代の補聴器

「最近、テレビの音が大きいと言われる」「会話を聞き返すことが増えた」──そんな「聞こえ方の変化」を、多くの60代の人が経験します。

このページでは、60代で補聴器を検討すべき理由まだ早いのではと感じる不安実際に使い始めた人の変化、さらに60代におすすめの補聴器の器種までを分かりやすく解説します。

補聴器は「高齢になってから使うもの」というイメージを持たれがちですが、実際はそうではありません。

「少し聞こえ方が変わってきたな」という程度でも補聴器を使い始めていいんです。

「自分はまだ必要ないのでは」「使うほど困っていない」と悩んでいる人にこそ、ぜひ最後まで読んでみていただきたいと思います。

1章|60代で難聴を自覚する人は多い

難聴は特別な症状や病気ではなく、60代から多くの人に起こる自然な変化です。

実は、加齢による難聴(加齢性難聴)は30代から始まっています。それをしっかりと実感する人が増えてくるのが60代です。

多くの60代が、次のような日常の場面で「もしかして聞こえにくいかもしれない」と感じ始めます。

  • 会議や集まりで、周囲の会話が聞き取りにくい
  • 聞こえているが、聞き間違いが増えた
  • 電話の声がこもって聞こえる
  • テレビの音量を以前より大きくしている

これらの症状は、難聴が少しずつ進行している時に起こるものです。

難聴の特長として、「一気にすべてが聞こえなくなるのではなく、音の一部分が聞き取れなくなっていく」というものがあります。

そのため、自分では「しっかり会話が聞こえている」と思っていても、言葉の端々が聞き取れずに聞き間違ってしまったり、後ろから話しかけられて気づかなかったり、ということが増えてきます。

こうした状態が続くと、無意識のうちに会話を避けたり、人と会うこと自体が負担になったりすることもあります。

2章|「補聴器はまだ早い」と感じてしまう理由

60代で補聴器を検討し始めた人の多くが、次のような迷いや不安を抱えています。

  • 補聴器をつけているということを人に知られたくない、見られたくない
  • いかにも高齢者向けという印象があり抵抗を感じる
  • 本当に補聴器が必要な状態なのか分からない
  • 価格が高いから、失敗したくない

これらはとても自然な感情です。

しかし、現在の補聴器は以前のイメージとは大きく変わっています。

今の補聴器は、まるで最新型のデジタルデバイスのよう。

小型で目立ちにくいデザインが多く、イヤフォンのようなものもあり、あなたのこだわりや生活スタイルに合わせて選びやすくなっています。

3章|60代で補聴器を使い始めるメリット

3-1. 難聴は認知症の要因のひとつ

日本の高齢者の4人に1人は認知症かその予備軍だとか。そして難聴は認知症の危険因子のひとつなのです。

難聴になると必ず認知症になる、というわけではありません。しかし難聴を放置することは、修正可能な認知症の最大のリスク要因である、という報告があります。
*2020年、LANCET掲載の世界的アルツハイマー協会会議の総説

詳しくは:「認知症」と「難聴」の関係とは?その理由と対策を徹底解説

3-2. 仕事趣味社会とのつながりを保てる

60代は、仕事を続けている人や、趣味・地域活動を楽しんでいる人も多い年代です。

聞こえにくさを我慢し続けるよりも、補聴器を使うことで活動の幅が広がり、生活の質(QOL)を維持しやすくなります。

3-3. 家族とのコミュニケーションが楽になる

聞こえの問題は、本人だけでなく家族にも影響します。

補聴器を使い始めたことで「会話がスムーズになった」「家族との時間が楽しくなった」と感じる人も少なくありません。

4章|60代におすすめの補聴器の器種

補聴器にはさまざまな種類があり、聞こえの状態や生活スタイルによって向き・不向きがあります。

ここでは、60代に選ばれることが多い代表的な器種を紹介します。

4-1. RIC型補聴器

耳の後ろに本体をかけるタイプの中でもリック型、アールアイシー型と呼ばれる「RIC型補聴器」は、現在の補聴器の主流といっていいでしょう。各ブランドから最新の技術を搭載した器種が次々に発表されています。

本体が小さく耳の後ろに隠れてしまい、本体から耳あなにつながるワイヤーもとても細いので、ほとんど気づかれません。

耳へのつけ外しに若干コツが必要ですが、若い60代の人なら難なく使いこなせるでしょう。

詳しくは:補聴器は「RIC型」が人気!その理由とおすすめポイントを徹底解説

4-2. 超小型の耳あな型補聴器

耳あなの中に収まるタイプの中には、とても小さいものもあります。耳の外からはほとんど見えず、目が目立ちにくい点が魅力です。

「補聴器をしていることをあまり知られたくない」と感じる人に選ばれることが多く、60代の利用者も増えています。

詳しくは:耳あな型補聴器のメリットは?誰におすすめ?最適な補聴器を選ぼう

4-3. イヤフォン型補聴器

見た目も使い勝手もまるでワイヤレスイヤフォンのような補聴器も。あえて見せることでおしゃれを楽しむこともできます。

あなたが手に入れた最新のデジタルデバイスを皆に自慢してください。

 

ご紹介したそれぞれの補聴器には、「ボタン電池を使用する電池式補聴器」と「充電式補聴器」があります。

従来の補聴器は電池式でしたが、おすすめは最近主流の充電式の補聴器

使い慣れているデジタルデバイスと同じように充電できる補聴器は、手間も少なく簡単に使うことができるのでおすすめです。

詳しくは:イヤホン型補聴器は初めての方におすすめ 3つの理由とメリットを紹介

 

5章|60代向け補聴器選びで大切なポイント

5-1. 無理に購入しなくていい

まず知っておきたいことが、「補聴器はすぐに購入するものではない」ということ。

私たちが商品を購入する時には、検討後すぐに購入しなければいけないことがほとんどですが、補聴器の場合、「お試し期間」が非常に長く設けられています。

日本の多くの補聴器販売店では、聴力測定店での試聴 → 12週間程度の無料貸し出しが行われています。
試してみて合わなければ、購入しなくても問題ありません。

このお試し期間を有効活用して、あなたにとって補聴器が必要かどうかを見極めてください。

詳しくは:補聴器は「試すだけ」でOK! 購入せずに試聴だけでいい理由は

5-2. こだわりと生活スタイルを基準に考える

補聴器には様々な種類があります。
選択する時はお店の人と一緒に選ぶことになりますが、あなたがこだわることあなたの生活に合うかどうか、を徹底的に追及してください。

  • 何を重要視するか:目立たない、よく聞こえる、使いやすい、値段、デザイン性、等
  • あなたの生活は:家族構成、仕事、趣味、使用しているデバイス、等
  • 聞こえ方に困っている場は:会議など複数人と話すとき、騒がしい場所、テレビを見る時、スマホで電話する時、等

こうした日常の過ごし方を基準にして選ぶことで、満足度の高い補聴器につながります。

詳しくは:おすすめの補聴器がわかる!あなたの生活スタイルに合う補聴器は?

6章|まずは補聴器相談から始めてみよう

「補聴器が必要かどうか分からない」「まだそこまで困っていない気もする」──  60代で難聴を自覚した人の多くが、この段階で迷います。

しかし、補聴器は困りきってから使うものではありません

現在の聞こえの状態を正しく知り、必要に応じて対策を考えることが大切です。その第一歩が、補聴器販売店や専門機関での相談です。

6-1. 聴力測定で「今の聞こえ」を客観的に知る

自分の聞こえ方の状態は、日常生活だけでは正確に判断しにくいものです。

そこで重要なのは、耳鼻咽喉科や補聴器販売店で聴力をチェックしてもらうこと。
どの音域がどの程度聞こえにくくなっているかを数値で確認できます。

「補聴器が必要な状態なのか」「まだ経過観察でよいのか」を知るだけでも、漠然とした不安は大きく軽減されます。

詳しくは:聴力検査結果の見方がわかる!「標準純音聴力検査」を詳しく解説

6-2. 試聴や貸し出しで生活の変化を体験できる

日本の多くの補聴器販売店では、
聴力測定店内での試聴 → 12週間程度の無料貸し出しという流れで対応しています。

特に大切なのが、12週間程度の無料貸し出し。これはぜひ利用したいサービスです。

補聴器を実際の生活の中で使ってみることで、

  • 会話の聞き取りはどう変わるか
  • テレビや電話の音は楽になるか
  • 装着感や操作に違和感はないか

といった点を、自分の感覚で確かめることができます。合わなければ、購入しなくても問題ありません。

詳しくは:補聴器レンタルの3つのメリットは?費用相場と活用方法も知ろう

6-3. 相談=購入ではないという安心感

「相談したら、無理に買わされるのではないか」と不安に感じる人もいます。

しかし、信頼できる補聴器販売店では、相談した・試聴したからといって購入を強要されることはありません。

補聴器を使わないという判断も、立派な選択の一つです。納得して判断するための情報を得る場として、相談を活用することが重要です。

詳しくは:補聴器は「試すだけ」でOK! 購入せずに試聴だけでいい理由は

6-4. きこえナビを活用して相談先を探す

きこえナビでは、全国の補聴器販売店を検索することができます。

補聴器専門店だけでなく、身近な場所で相談できる店舗も掲載されています。

初めての相談は緊張するものですが、事前に店舗情報を確認しておくことで、安心して一歩を踏み出しやすくなります。

こちらで検索を:補聴器販売店を探す

 

まとめ

繰り返しになりますが、補聴器は無理に購入する必要はありません

特に60代のあなたには、まだ補聴器が必要ない可能性も高いでしょう。

ですが、もしあなたが今聞こえ方に違和感を覚えているのであれば、まずは『今の聞こえ』を知ることから始めてみてください。

耳鼻咽喉科や補聴器販売店に行くことが一番良いと思いますが、このサイトでもオンラインで簡単な聴力チェックができます。

5分ほどのテストで、右と左の耳別々に、3段階に分かれた結果を確認できます。

まずは気軽にチェックしてみませんか?

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